喪中とお歳暮


贈る側と贈られる側、どちらかの身内で亡くなった人が居る場合、つまり喪中となっている期間はお歳暮をどのように取り扱ったら良いのでしょうか。

年賀状は喪中であれば喪中葉書が事前に届き、年賀状を出さない旨を伝えます。つまり喪中は年賀状を送ったり送られたりしません。お歳暮も同じような考え方で、控えるものなのでしょうか?

喪中とお歳暮、この両者は微妙な関係にあります。微妙な関係にある、というのは喪中のお歳暮の取扱いについては諸説ありまして、有力な説が全く相反しているのです。

まずひとつめの考え方。これは現在一般的になっている考え方です。これによると、喪中でもお歳暮は贈っても贈られても良いとされています。年賀状は新年を祝う祝い事なので喪中は手控えるのが良いとされていますが、お歳暮は祝い事ではありません。あくまでも新年を迎えるための贈り物で、普段の感謝の気持ちを示すものです。そのため、喪中であっても差し支えはないとされています。

もっともこれはケース・バイ・ケースで、お悔やみごとがあったばかりで四十九日も過ぎておらず、先方がそのことで忙しそうであったり、かなり身近な人の不幸で気落ちしている、という場合は呑気にお歳暮を届けるのもどうかと思いますので、そこはお互いの人間関係を考えて配慮してあげるのが良いと思います。

お歳暮は12月20日頃までに届けるのが良いとされていますから期限が限られているように誤解しますが、期限が過ぎても寒中お見舞いとして届ければ立派に気持ちを伝えることが出来ます。むしろややこしい時期を避けて届けてくれたという配慮が伝わるかも知れません。

一方で、喪中のお歳暮はNGだとする考え方もあります。これはお歳暮を贈る側の話です。日本古来の考え方では人の死を穢れと捉えます。四十九日が過ぎていない時期はまだ穢れた状態にあるため、そんな人から物を贈るということは穢れたものを送り付けることになる、というのです。
そのため、四十九日はあえて避けて、時期が遅くなるようであれば寒中お見舞いという形で贈るのが正しいマナーだとされています。

この両者は相反する考え方なのでどちらが正解なのか戸惑ってしまいます。要は贈り物なのですから、贈られる人が一番喜ぶ形を考えるのが常道でしょう。親しい間柄の人であれば、率直に聞いてみるのもひとつの配慮だと思います。この両者はどちらも決して不正解ではありません。やはりケース・バイ・ケースで相手のことを慮って最善の方法を自分なりに考えて対応するのが、一番誠意があると思います。

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